- Blog記事一覧 -改造スプーン(T字スプーン)を作成しました
当センターを利用頂いているお子様のお母様からスプーン・フォークの操作についてご相談がありましたので、T字スプーン・フォークを作成しました。
元々は、以前に改造スプーンを作っていて、それを使われていましたが、お子様が大きくなりサイズが合っていなかったので作成することになりました。
最初は乾燥すると固くなる樹脂粘土で作成しましたが、スプーン・フォークが重くなってしまったので、
(総量65g・・・)
素材を変えまして、再度挑戦です。
小学校高学年以上にになると、手が大きくなり、T字の部分を全て粘土や樹脂で作成するととても重くなってしまいます・・・。
健康な方は多少重いかな?といった感じで済みますが、やはり、手首や指の筋力が弱い方には重さはとっても重要な要素になります。
軽量化を図るためにで今回は中芯にホームセンターで売られているホースを使用しました。
ホースを必要な長さに切り、写真のように切り込みを入れて・・・。
スプーン・フォークにくるくる巻き付けて、接着剤でとめます。
今度は自由樹脂を使いました。粒状になっていて60度以上のお湯につけると粘土状に柔らくなります。
溶けている間は、写真のように透明になり、冷えると白色になって、プラスチックぐらいの強度になります。
それをスプーン・フォークと中芯につけて成型し・・・。
完成!
重さもなんとか47gに抑えることができました・・・。
スプーンですくうときに、腕や首に力が入っていたので、すくいやすいように スプーンの先端を上げています。
また、スプーン・フォークを口に取り込むときにも、手のひらを上に向ける動き(回外といいます)が少しやりにくく、肩に力が入っていたので、スプーンの先端が口に向かいやすいように、気持ちカーブをつけました。
人差し指、親指、中指でしっかり把持できるように窪みもつけています。
スプーン・フォークを持った時に、親指と人差し指できれいなC字を作れるように、人差し指の根本の部分を少し厚めに作っています。
スプーンですくうところです。このときはまだ指の部分に窪みをつける前でしたので、すくうときに人差し指が外れていました。
窪みをつけてから、お家で食事をするときも親指・人差し指が外れにくくなったそうです。
リハビリで手の練習をしつつ、スプーン・フォークなどの道具や座る姿勢・椅子の環境を調節しながら、お子様が食べやすいようにお手伝いさせて頂いています。
また、次回のリハビリで様子をお聞きしつつ、調整していきます。
だるまリハビリセンターでは、日常生活でのお困り事に対し、リハビリ・支援をさせて頂いています。
どうぞお気軽にご相談ください。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました★
加藤でした