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2022 10月の記事一覧

お子様の登下校中のお困り事について

2022.10.19 | Category: 小児

今日は、登下校中のお困りごとに対し、ご相談を受けた話をしたいと思います。

当センターのホームページ動画「立ったまま靴下をはくことができるようになった!」にご協力いただいたお子様です。

自閉症スペクトラム疑いと診断され、現在は普通小学校の支援学級に通ってらっしゃいます。

 

以前は多いと週に一回、登下校中に転ぶことがあったそうですが、最近はバランスや集中力も良くなり登下校中に転ぶことはなくなりました。

他にお困り事がないかお伺いしたところ、

「実は・・・。」とお話してくださいました。

なんでも、登下校中の手荷物に困っているそうです。

お子様は手に何か持つのがとにかく嫌いで、全ての荷物を無理やりランドセルに入れようとするそうです。

下校前にはランドセルに荷物がすべて入らなくて、帰りの準備が中々終わらず、クラス全体の帰りが遅くなることもあったそうです。

お子様ご本人に聞くと、「手提げを持ってると歩きにくくなるの。怒られるのもわかってるけど振り回しちゃうし。途中で置き忘れてくることもある。月曜日と金曜日は荷物も多いし、雨が降ってたら傘も持つからもう最悪」

とのことでした。なるほど・・・。

登校中の動画を見せて頂くと、ご自宅から集合場所に行くまでの間でも、荷物をぶんぶん振り回していました。

荷物を振り回すことで体も振られて、ふらふら歩いているように見えます。

 

そこでいろいろ調べて、ご紹介したのがこちら

「未来工房 結」さんが販売している「てぶラン」です。

ランドセルの補助バックで、写真のようにランドセルの側面に取り付けることができます。

ランドセルと「てぶらん」の中身です。この日は「てぶラン」に体操服を入れてらっしゃいました。

ランドセルには、上着・水筒・上履き袋、写真には写っていませんが、iPadも入っているそうです。

他社さんで、ランドセルの両側面に取り付けるタイプの補助バックがあったので、そちらも紹介しましたが、(荷物が偏ると重心が傾いてバランスの問題が出るのでは、と考えたので)

ご本人曰く、「オレ入れるところ多すぎても、どっちに何を入れたか忘れる問題があるから1つでいい」とのことで

こちらに落ち着きました。前より自己分析の精度があがってらっしゃって、成長を感じました!(^^)!

 

通われている小学校は、手荷物は学校指定の手提げ袋に入れる決まりがありましたが、

お子様の特性と登下校中の事情を担任の先生と校長先生に説明し、ランドセル補助バックを使用する許可をもらうことができました。

(ちなみに絵具セットや習字セットなどの大きい物は学校に置いて、筆やパレットなどの汚れ物のみをビニール袋に入れて持ち帰ることになりました)

 

しかし、今の小学生って本当に荷物多し、重いですね・・・。

お子様のランドセルを許可を頂いて背負わせてもらったら、あまりに重くて思わず「え?修行?」と聞いてしまいました。

「ほんとだよ・・・。」とため息交じりに答えて下さいました(笑)

「でも手荷物持たなくてよくなったし、ストレス減ったよ!お帰りの準備も早くできるようになった!」

と笑顔で教えてくれました。

 

きっと、大人が気づいていなくても、子供さんが困っている事は大きなものから小さなものまで、たくさんあると思います。

これからも、そんな困りごとを取り除くお手伝いができればいいなと思いました。

お困り事やご相談がありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください★

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長い文章になりましたが、ここまでお読み頂きありがとうございました。

加藤でした

改造スプーン(T字スプーン)を作成しました

2022.10.17 | Category: 小児

当センターを利用頂いているお子様のお母様からスプーン・フォークの操作についてご相談がありましたので、T字スプーン・フォークを作成しました。

元々は、以前に改造スプーンを作っていて、それを使われていましたが、お子様が大きくなりサイズが合っていなかったので作成することになりました。

 

最初は乾燥すると固くなる樹脂粘土で作成しましたが、スプーン・フォークが重くなってしまったので、

(総量65g・・・)

素材を変えまして、再度挑戦です。

小学校高学年以上にになると、手が大きくなり、T字の部分を全て粘土や樹脂で作成するととても重くなってしまいます・・・。

健康な方は多少重いかな?といった感じで済みますが、やはり、手首や指の筋力が弱い方には重さはとっても重要な要素になります。

軽量化を図るためにで今回は中芯にホームセンターで売られているホースを使用しました。

ホースを必要な長さに切り、写真のように切り込みを入れて・・・。

スプーン・フォークにくるくる巻き付けて、接着剤でとめます。

今度は自由樹脂を使いました。粒状になっていて60度以上のお湯につけると粘土状に柔らくなります。

溶けている間は、写真のように透明になり、冷えると白色になって、プラスチックぐらいの強度になります。

それをスプーン・フォークと中芯につけて成型し・・・。

 

完成!

重さもなんとか47gに抑えることができました・・・。

スプーンですくうときに、腕や首に力が入っていたので、すくいやすいように スプーンの先端を上げています。

また、スプーン・フォークを口に取り込むときにも、手のひらを上に向ける動き(回外といいます)が少しやりにくく、肩に力が入っていたので、スプーンの先端が口に向かいやすいように、気持ちカーブをつけました。

人差し指、親指、中指でしっかり把持できるように窪みもつけています。

スプーン・フォークを持った時に、親指と人差し指できれいなC字を作れるように、人差し指の根本の部分を少し厚めに作っています。

スプーンですくうところです。このときはまだ指の部分に窪みをつける前でしたので、すくうときに人差し指が外れていました。

窪みをつけてから、お家で食事をするときも親指・人差し指が外れにくくなったそうです。

リハビリで手の練習をしつつ、スプーン・フォークなどの道具や座る姿勢・椅子の環境を調節しながら、お子様が食べやすいようにお手伝いさせて頂いています。

また、次回のリハビリで様子をお聞きしつつ、調整していきます。

 

だるまリハビリセンターでは、日常生活でのお困り事に対し、リハビリ・支援をさせて頂いています。

どうぞお気軽にご相談ください。

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました★

加藤でした

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