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食事動作と姿勢コントロール~麻痺側上肢を机上に乗せておくことの重要性~

2022.09.18 | Category: 小児,片麻痺日常生活

9月も後半に差し掛かり、秋らしくなってきましたね。

秋といえば・・・・食欲の秋!

今回は食事動作と姿勢コントロールについてお話をさせて頂きます。

 

皆様、リハビリの時に「お食事の時は麻痺側の手を机の上に乗せるようにしてくださいね」と

セラピストからアドバイスをもらったことがあると思います。

皆様「わかりました」と言って、できるだけ麻痺側の手を机に乗せるようにしてくださっています。

しかしですよ?・・・正直なところ「麻痺した手を机に乗せないからって何が変わるの?」と、ちらっとでも頭をよぎった方はいらっしゃいませんか?

 

ここではっきり言いましょう。麻痺側の手、(スプーンを使っていない方の手)を机に乗せないと・・・。

 

姿勢とスプーン・お箸の操作性が変わるんです!!!!!!!!!

 

変わるんですよ。大事なことなので2回言いました。

 

ここである実験を紹介します。

医療系専門学校に通っている学生21名に対し、60秒間でスプーンでどれだけの豆を移すことができるかという実験が行われました。

実験は課題①.「非利き手を机に乗せる」を行い、次に課題②.「非利き手を机に乗せない」順番で行われました。

 

結果は、課題②「非利き手を机に乗せない」方は、早い段階から体が大きく非利き手に側に傾き、前方への重心移動が不十分になる人数が多くなりました。

また、身体の傾きだけでなく、豆をこぼす量も課題②の方が多くなりました。

神経系に損傷がない健常人の方でも机に非利き手を机に乗せる・乗せないでこんなにも姿勢に影響が出現します。

また、箸を持つ方の手に運動の制限がある場合、さらに姿勢が傾くことがあります。

片麻痺の方や脳性麻痺のお子様などでは、麻痺の出ていない手、あるいは麻痺の軽いほうの手でも、日頃の過剰使用で関節が硬くなっていることがあります。

特に手のひらを上に向ける動き(回外といいます)が不十分ですと、写真のような現象が起こることがあります。

麻痺側上肢を机上に乗せておくことで身体の傾きを軽減できますし、身体が傾いても正中に姿勢を修正しやすくなります。

このように、麻痺側上肢を机に乗せておくことは、とても大切なことです。

ですから、是非ともお食事の時は麻痺側上肢を机の上に乗せるようにしてください。

 

とは言っても臨床では「そもそも机に麻痺側上肢を乗せておくことが難しい」方によく出会いますし、ご相談を受けます。

麻痺側上肢に力が入らずに机から麻痺側上肢が落ちる、あるいは麻痺側上肢が曲がってくるなどなど。

 

麻痺側上肢が落ちてしまう方にお勧めなのは、「重錘バンド」の使用です。

このように手首や足首に巻いて使う錘(おもり)です。

これを巻かずに錘を伸ばした状態で、麻痺側の手首や麻痺側の手の甲(指は伸ばした状態で)において、麻痺側手が机から落ちないようにします。

スポーツショップの筋トレコーナーでよく見かけますので、是非チェックしてみてください。

麻痺側上肢が曲がってくるという方は、錘を使ってもなかなか机に麻痺側上肢を置き続けることは難しいと思います。

そのような方は麻痺側上肢と体幹の間にクッションを挟み、麻痺側上肢の重さが直接肩に掛からないようにするだけでも、姿勢の傾きを軽減することができます。

是非、試してみてください。

ここで紹介した麻痺側上肢を机に乗せておく方法はほんの一部です。最適な方法はその方、その方で違いますので是非ご相談くださいね。

(当センターへのお問合せはこちらから)

本日は、食事動作と姿勢コントロール~麻痺側上肢を机上に乗せておくことの重要性~についてお話をさせて頂きました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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