- Blog記事一覧 -お子様の歩行器のポジショニングを行いました
当センターを利用頂いている脳性麻痺のお子様のお母様から、歩行器での歩行の様子を見てほしいと依頼がありました。
普段使われている歩行器を自宅からご持参いただき、歩行の評価を行いました。
歩行器での歩行の様子を見させていただくと、体幹が前のめりになりやすく足を振り出すときに、体幹が左右に動揺されていました。
スピードも出やすく、歩行器を押さえる介助を行うか錘をつける必要がありました。
しかし、お母様の介助で歩くときはとっても上手に体を起こして、身体の左右の動揺も少なく歩いていました。
お母様の介助方法を見ますとお腹のあたりに手を置いてらっしゃったので、お腹に「当て」があると歩きやすいことがわかりました。
そこで、歩行器に「当て」になるベルトを着けてみました。
少し見にくいかも知れません(汗)歩行器の骨盤パッドのところに工具などをぶら下げるサポートベルトを取り付けています。
サポートベルトは耐久性のある紐でしっかりと固定しています。
サポートベルト。ホームセンターなどで売っています。
裏はこのような感じで、今回はクッション性があるものを使用しました。
サポートベルトに作業ベルトを通し、ワンタッチで装着できるようにしています。
歩行器で立って歩いているところです。
しっかりと体をおこすことができています。歩行スピードはまだやや速めですが、危なっかしさは減り、歩行中の体幹の左右への動揺も少なくなりました。
サポートベルトは中央部分が一番幅広くなっているので、「当て」の面積が広くなるように
最初は後ろでカチッとベルトを止めるように設定したのですが、歩行中にベルトがずれやすく、立ってベルトをつけるときにも手間が多くなってしまうので、このような形に落ち着きました。
後日、お母様から「本人も以前に比べ腰が安定し、歩きやすそうです」と嬉しいコメントを頂きました
お子様の能力を発揮できるお手伝いができ、嬉しく思います。
どうしてもお子様の難しいところに目が行きがちですが、うまくできている場面や環境を見逃さずに日常生活に活かせるようにしていきたいと改めて思いました。
※ブログの掲載にあたり、お母様から写真を使用する同意を頂いています
だるまリハビリセンターは、お子様のお困りごとを解決するお手伝いをさせて頂いています。
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ここまでお読みいただきありがとうございました!
加藤でした