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皆さん、こんちには。いかがお過ごしでしょうか。
前回は「腰痛」についてお話させていただきました。
今回は「腰痛」の第二弾として、「なぜ、腰痛には体幹筋なのか?」を中心にお伝えしたいと思います。
腰痛の発生について、脊柱(背骨)の構造と合わせてお話させていただきます。
図1
脊柱は本来であれば図1のように緩やかなS字のカーブを描いています。腰痛をお持ちの方はこのカーブが崩れている場合が非常に多いです。
図2
図2は背骨の間の構造です。赤く塗られているところが椎間板です。椎間板は柔らかく弾力性に富んでおり、骨を衝撃から守るクッションの役割をしています。そして、赤い丸で囲われているところが椎間関節です。これは、骨の左右に一対ずつあり、骨と骨をつないでいる関節で関節包と呼ばれるもので覆われています。
図3 図4
腰椎を屈曲、所謂「猫背」の姿勢が長くなると、図3のように椎間板が圧迫され、負担がかかります。ひどくなると、椎間板の中身が後方に飛び出し、「椎間板ヘルニア」となります。
逆に腰椎を伸展、所謂「反り腰」の姿勢が長く続くと図4のように椎間関節が圧迫されて椎間関節の関節包に負担がかかり、場合によっては炎症が起こります。
腰痛をお持ちの方は、どの姿勢で痛みが起こるか、ぜひ確認してみてください。
猫背でも反り腰でも腰痛の原因となりますので、図1のように適切な脊柱(背骨)のカーブを保った安定した姿勢を獲得することが重要になります。そこで登場するのが「体幹筋」です。
図5
図5は腹部の断面図です。図の中央にある灰色の部分が背骨になります。
脇腹の筋肉が3層になっているのが見えるでしょうか?
内側から順番に、腹横筋(ふくおうきん)内腹斜筋(ないふくしゃきん)外腹斜筋(がいふくしゃきん)です。
姿勢の安定には、脇腹のこの3つの筋と背骨のすぐ後ろにある多裂筋(たれつきん)がしっかりと働く必要があります。
特に腹横筋は体をグッと引き締めるコルセットの役割をしており、姿勢の安定に大きく貢献しています。そして多裂筋が働くことで、背筋が伸びて、図1の適切な脊柱のカーブとなります。
これらの筋肉が弱くなると、姿勢が悪くなり、上記の椎間板や椎間関節への負担が増えます。
また、無理に姿勢を保とうとして腸肋筋(ちょうろくきん)・最長筋(さいちょうきん)の二つを合わせた脊柱起立筋が過剰に働き、筋肉性の腰痛の原因となります。
腰痛は、普段の姿勢、ご自宅やよく過ごされている場所の環境、上記の筋肉のどこが弱いか、また過剰に働いている筋肉はどこかなど、様々なことを見ていく必要があります。腰痛の治療は痛みの原因やその方に合った運動の方法・負荷量、気を付けなければいけない動作など、とても個別性が強いものです。腰痛でお困りの方は是非、一度ご相談ください。
※以下の症状がある方は早めの受診をお勧めします※
・24時間以上強い痛みが起こり続けていて、どんな姿勢をとっても痛みが増強する
・下肢にもしびれや痛み、力の入りにくさなどの症状が出ている
・腰痛が起こってから排尿・排便の量が減り、頻度が多くなった
・腰痛に発熱や腹痛を伴っている
以上、腰痛についてのお話でした。
かなり長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
加藤でした
皆さん、こんにちは。まだまだ寒い日が続きますね。いかがお過ごしでしょうか。
あまりに寒くて、ついつい縮んだ姿勢になり、腰痛になってしまった・・・。なんて方はいらっしゃいませんか?
今日は、腰痛についてお話させていただきたいと思います。
一言で「腰痛」と、まとめられていますが、腰痛を大別すると2つに分けることができます。
①レントゲンやMRI等、画像診断で異常が認められる「特異的腰痛」
②画像診断では異常が認められない「非特異的腰痛」
なんと腰痛を訴えられる方の85%がこの「非特異的腰痛」なんです。「腰痛の85%が原因不明である」という話を聞いたことがある方もいらっしゃるかも知れませんが、画像所見では異常が認められないので、原因の特定が難しいからなんです。
非特異的腰痛は、姿勢が悪い・運動不足・長時間の同一姿勢・肥満などの体形の問題・ストレス・・・。など様々な要因が考えられています。
ここでちょっと疑問。ストレス・・・?腰痛に関係あるの?
ということで調べてみました。
脳には必要以上の痛みを感じないように、痛みを和らげる機能があります。脳内のβエンドルフィンという物質が作用し、痛みを小さく感じさせます。しかしストレスがあると、このβエンドルフィンの放出量が減少し、痛みを強く感じるようです。
・・・ストレスってやっぱり侮れませんね。
この「非特異的腰痛」は、手術をする必要がないので運動療法が治療のメインになります。
よく「腰痛には腹筋を鍛えろ!」「体幹筋を鍛えれば腰痛は消える!」といった本を目にします。
なぜ、腰痛には体幹筋なのか?ということを次回、お話させて頂きたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
加藤でした!
皆様、あけましておめでとうございます。
早いものでお正月からもう2週間が過ぎようとしています。
お正月で気になることと言えば・・・。そう!お正月太り!
コロナ禍で外出の機会が減っている中で、この寒さ。先週は雪も降りましたね。運動しないと・・・。と思いつつ難しいこともあると思います。
しかし、ここで押さえておきたいのが、単純に「体重が増えた=脂肪が増えた」とは言えないことです。体重が増える原因はいくつかありますが、ここでは4つご紹介します。
1,体内の水分の増加 2,便がたまっている 3,脂肪の増加 4,筋肉量の増加 です。
年末年始は特に塩分濃度が高い食事をとる機会が多くなり、むくみの原因となりやすいです。また、ついつい食事量も多くなりがちで便が溜まっているなんてことも・・・。
野菜に多く含まれているカリウムは体内の余計な水分を輩出してくれますし、食物繊維は腸内環境を整えてくれます。意識的に野菜を多く取るように意識してはみてはいかがでしょうか。
また、体が冷えると血行が悪くなり脂肪をため込みやすくなるので、寒さ対策もしっかり行いたいところです。
とはいえ、一番重要なのがやはり、小まめな運動です。
だるまリハビリセンターでは、リハビリだけでなく、その方の麻痺の程度・運動のしにくさ・身体状況にあった自主練習をお伝えしていますので、是非ご相談下さい。
加藤でした!