





- Blog記事一覧 -リハビリ | 越谷リハビリ だるまリハビリセンター - Part 2の記事一覧
リハビリ | 越谷リハビリ だるまリハビリセンター - Part 2の記事一覧
今回は発達障害をお持ちのお子様に対してのコミュニケーション発達の支援について、「共同注意」「三項関係」に着目してお話ししたいと思います。
こどものコミュニケーションの発達において、「共同注意」「三項関係」の発達が重要になります。
「共同注意」とは、他者と関心を共有する物事や話題へ、注意を向けるように行動を調整する能力(Bruner,1975)のことをいいます。
ただ見ているだけではなく、視線と注意が他者と共有されていることが大切になります。
下のような写真の状態ですね。

注意を共有できることがコミュニケーションや、やり取りの基盤となります。
・共同注意の発達
乳児は、生後2か月ごろ以降になると対面者の目元や口元に注意を向け、あやすと笑うといった「社会的微笑」が認められるようになります。「こども―他者」の二項関係の始まりです。
生後5か月には意図的におもちゃや物にリーチを行うようになり、「こども―物(玩具など)」の二項関係が積極的になります。
共同注意は「こども―他者」「こども―物(玩具など)」の二項関係から、「こども―物-他者」という三項関係のやりとりを行うようになり発達します。(生後9カ月~10カ月ごろ)
「三項関係」へ発達すると、おもちゃや物を使って他者とのやり取りやあそびができるようになります。

・二項関係から三項関係関係にどうやって発達していくか?
児山ら(2015)は「二項関係から三項関係への移行には「交互注視」が重要な役割を果たしている」と述べています。
「交互注視」とは他者と対象物とに視線を切り替えることをいいます。
この時に他者の情動表出を見て、他者の物に関わる意図をくみ取るようになります(塚田2001)。
この「交互注視」によって、「他者意図の理解」が発達していきます。
「他者意図の理解」例:大人が手を差し出すと「おもちゃを渡してほしい」という大人(他者)の意図を理解し、おもちゃを手渡すことができる
自閉症スペクトラムなどの発達障害をおもちのお子様は、この三項関係への移行が難しいことがままあります。
三項関係の発達が生後10カ月ごろであることから「10カ月の壁」と呼んだりしています。
注意の機能はズームレンズやスポットライトに例えられる仮説があります。(ズームレンズ説、スポットライト説)
発達障害をお持ちのお子様は、注意のピントを合わせにくかったり、逆にピントが過剰に合いすぎて他のものにピントを移動させることが難しいことがあります。
このような注意機能の問題が関与して、「交互注視」が難しく、三項関係への移行が不十分になっている様子が見受けられます。
そのような場合はお子様の普段の様子を観察し、
①そもそもの注意のピントが合いにくいのか
②注意が持続しないのか
③一度ピントがあった注意を解放しにくいのか
を評価してみて下さい。
①②の場合は、おもちゃに注意が向けやすいように、静かな片付いた部屋でおもちゃ以外の注意を引くものを減らす。
その上でおもちゃの形状・色・音が鳴るものなど、注意を引きやすいおもちゃで遊ぶ。
養育者はこどもの注意を引く際に、声掛けだけでなく軽く肩などを叩いて 声掛け+体性感覚 といった多重な感覚を入力する。
このように注意のピントが合わせやすいように 環境・提示物・関わり方の工夫をしてあげて下さい。
③の場合は、こどもの注意をこちらに向けようとしてもほとんどがうまくいきません。そもそも注意が解放しにくいわけですから・・・。
そのような場合は、無理にこどもの注意をこちらに向けさせようとするのではなく、こどもが注意を向けているものに養育者が注意を「合わせ」てあげて下さい。
常田(2007)は、「共同注意では、乳児と養育者がある対象を同時に見るだけでなく、視線の動きや表情・発声を用いてその対象にまつわる情動的メッセージを相手に伝えている」と述べています。
こどもとのやり取りの中で、ただ単におもちゃを見せるのではなく、表情を大きく動かしり、声の調子を明るくしたり、変化をつけながらこどもに伝わりやすいように関わると、より「他者意図の理解」がしやすくなります。
コミュニケーションは急にできるようになるものではなく、毎日の積み重ねです。
たくさん記載しましたが、こどもと養育者が楽しい時間を過ごすことが一番のコミュニケーション発達の支援になると日々のリハビリで感じています。
上手くいかないことも勿論あるかと思いますが、できたかどうかだけにとらわれずに、お子様と養育者様の楽しい気持ちを大切にしてほしいです。
今回は発達障害をお持ちのお子様に対してのコミュニケーション発達の支援についてお話しました。
次回は身体障害をお持ちのお子様のコミュニケーション発達の支援についてお話したいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
加藤でした★
【参考文献】
1,児山隆史・樋口和彦・三島修治(2015)乳児の共同注意関連行動の発達-二項関係から三項関係への移行プロセスに着目して―. 教育臨床研究 14 2015研究. 99-109
2,常田美穂(2007)乳児期の共同注意の発達における母親の支援的行動の役割. 発達心理学研究 第18巻 第2号 97‐108
3,大藪泰(2020)共同注意の発達-情動・認知・関係. 新曜社
4.浅野大喜(2012)リハビリテーションのための発達科学入門. 株式会社協同医書出版社
5.J・Ⅿフィンドレイ、IDギルクリスト(2006)アクティヴ・ビジョンー眼球運動学の心理・神経科学- (株)北大路書房
東京芸術劇場で行われる豊島区管弦楽団のクラシック演奏会が3日後に迫り、リハビリ後にブログをご覧になられている方々に向けて特別に1曲演奏をしていただきました。
こちらの曲は、演奏会で披露していただく曲とは異なりますが、心が癒されるとても良い曲ですので是非お聴きいただければと思います。
前回のリハビリ前の映像と見比べても指の動きがだいぶ滑らかになっていますね。
私も演奏会が楽しみです!
だるまリハビリセンターでは、利用様の「やりたい!」という想い・希望を叶えることを大切にしています。
お困りのことがありましたら、是非ご相談下さい。
お問い合わせはこちら
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
佐藤でした😀
今日は、当センターを卒業された利用者さまのご報告をしたいと思います。

担当の佐藤によりますと、ご利用者様は頚椎症性脊髄症を発症され、
「左半身が動かしにくい」「右半身が痺れる」との訴えがありました。
日常生活は、介助でトイレに車いすで行くのがやっとで、ベッド上の座位でも恐怖心をお持ちでした。
本人の希望は、杖で屋内外で歩行ができるようになること、
歩くことができるようになってお孫さんの面倒を見たいと話されていたそうです。
【リハビリ開始時のご様子】
ご自分で立ち上がりが難しく、介助で車いすからベッドに移乗されていました。
目標を
①車いすレベルでのトイレ自立
↓
②キャスター付き歩行器で歩行自立
↓
③杖歩行の自立
と段階付けてリハビリを進めました。
そして・・・。
2年間のリハビリで歩行器歩行が自立となり、車いすを卒業されました!

2年5が月が経った現在では、近位見守りで4点杖・T字杖での歩行が可能となりました。

さらには、杖なしの独歩の練習も可能となりました。
歩行以外にも、今自宅でされていることとして、
・昼夜のトイレがキャスター付き歩行器使用で自立
・キャスター付き歩行器で洗濯物を運んで干す
・食事後の食器洗い
と、立位でご自分ができる家事をなさっています。
目標であった杖歩行を練習できるようになり、
この度、当センターを卒業なさいました。
本当にお疲れさまでした!
【担当セラピストよりコメント】
当センターに来た頃は足に力が入らず、立ち上がりもうまくできず
本人、ご家族様ともに困ってらっしゃいました。
ケアマネージャー・訪問リハビリのセラピスト・デイのスタッフの皆さんと連携を取り、日々の変化や目標を共有しながらリハビリをすることで、ご家庭での車いす生活を卒業するに至ることができました。大変嬉しく思います。
時折、「もう無理!」と弱音が出てしまうこともありましたが、それでも諦めずに一生懸命リハビリに取り組まれていた姿がとても印象的でした。
当センターでのリハビリだけでなく、日常の過ごし方・自主トレの進行状況など、ご家族・ご本人様が必死に取り組んでいた様子が大変懐かしく思います。
ご卒業おめでとうございます!
だるまリハビリセンターでは、利用様の「やりたい!」という想い・希望を叶えることを大切にしています。
お困りのことがありましたら、是非ご相談下さい。
お問い合わせはこちら
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
加藤でした。
今日は当施設をご利用いただいている利用者様のリハビリのお話と演奏会のお知らせをしたいと思います。
今回ご紹介させていただく利用者様は脳卒中を発症され、右片麻痺の症状があります。
楽団に所属されており、ピッコロという楽器をスムーズに吹けるようになりたいと当センターをご利用して下さっています。
5月5日に東京芸術劇場で演奏会があり、本番に向けて頑張ってらっしゃいます。
担当の佐藤によりますと、当施設でのリハビリ開始時はピッコロのキイを押さえにくそうにされている様子があったとのことでした。
演奏されている姿勢も、左のつま先を上げて、左の股関節を引き込んで姿勢を安定させているように見えます。(写真1参照)
背中も少し丸くなっていますね。
麻痺側である右の座面でうまく姿勢を支えられていないので、右手の指がスムーズに動かせていない状況でした。
写真1
(※写真の掲載にあたり、ご本人の許可を頂いております)
リハビリでは、まず右下肢の治療を行い、しっかりとした座位が取れることを目指したそうです。(写真1)
写真1
そして指をスムーズに動かすために、腕の動きの土台となる肩甲骨もとても重要です。
肩甲骨のほとんどは筋肉で支えられています。肩甲骨周りの筋肉もしっかりと働くように促通しています。(写真2)
写真2
そして、前腕や手関節・手指など末梢の動きも促通しています。(写真3)
写真3
そしてこちらがリハビリ後の演奏されているお写真です(上記の写真とは別日の写真です)

以前よりも右座骨でしっかりと支えて座っておられ、背筋もまっすぐです。
真っすぐ座ると、肩甲骨周囲筋も働きやすくなり、指先がスムーズに動かしやすくなります。
こちらがリハビリ前の演奏の動画です。音にご注目!
動画の7秒、14秒、20秒のあたりで指がスムーズに動かず、キイを押さえにくいので、音が引っかかっています。
次の動画がリハビリ後です。
リズムの乱れや音の割れもほとんどなく演奏されています。
指先の動きも滑らかですね。
ピッコロがスムーズに演奏できるようになったら、次はフルートに挑戦されるそうです!
楽しみですね!
ご利用者様も出演される演奏会のチラシです。
ご興味がある方は是非足を運んで見てください★

だるまリハビリセンターでは、利用者様の「やりたい!」という想い、希望を叶えることを大切にしています。
お困りのことがありましたら、是非ご相談ください。
お問い合わせはこちらから
ここまでお読みいただき、ありがとうございました★
加藤でした。
先日、当センターをご利用いただいている利用者様が通われているデイサービスセンターnozomiこしがやさんに、佐藤がリハビリ内容の伝達・情報提供に行ってまいりました!

沢山のセラピストの方が見学して下さったそうです。
利用者様はご趣味であるゴルフの再開に向けて、頑張ってらっしゃいます!
当センターは、利用者様の生活がよりよいものになるようにご家族様・ケアマネジャー様・他施設のスタッフ様との連携を大切にしています。
今後も積極的にケアマネジャー様や他施設との連携を行い、利用者様を包括的に支援できるように精進していきます!
加藤でした