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今日は以前お話したコミュニケーションの発達と支援についてさらに詳しくお話していきたいと思います。
コミュニケーションの発達において、「共同注意」「三項関係」の発達が重要になります。
「共同注意」とは、他者と関心を共有する物事や話題へ、注意を向けるように行動を調整する能力(Bruner,1975)ことをいいます。
ただ見ているだけではなく、他者と視線と注意が共有されていることが大切になります。
乳児は、生後2か月ごろ以降になると対面者の目元や口元に注意を向け、あやすと笑うといった「社会的微笑」が認められるようになります。「こども―他者」の二項関係の始まりです。
生後5か月には意図的におもちゃや物にリーチを行うようになり、「こども―物(玩具など)」の二項関係が積極的になります。
共同注意は「こども―他者」「こども―物(玩具など)」の二項関係から、「こども―物-他者」という三項関係のやりとりを行うようになり発達します。(生後9カ月~10カ月ごろ)
「三項関係」へ発達すると、おもちゃや物を使って他者とのやり取りやあそびができるようになります。
二項関係から三項関係への移行には「交互注視」が重要な役割を果たしています。
「交互注視」とは他者と対象物とに視線を切り替えることをいいます。
「交互注視」によって、乳児は他者が何に注意を向けているかに気付けるようになり、「他者意図の理解」の発達に重要となります。
「他者意図の理解」例:大人が手を差し出すと「おもちゃを渡してほしい」という大人(他者)の意図を理解し、おもちゃを手渡すことができる
このころの関わりで大切なのは、大人・他者が注意を向けているものにこどもの注意を「向けさせる」のではなく、こどもが注意を向けているものに大人・他者が注意を「合わせる」ことです。
「他者意図の理解」が進むとこどもは大人が注意を向けている方に注意を向けるようになります。
「他者意図の理解」が成立したと判断する為の行動として
①指さしの理解(大人が指さした方を見る)
②視線の追従(大人が見た方を見る)があります。
他者の指した方向からその意図を感じて他者との原始的なコミュニケーションができるようになります。
では、「共同注意の発達」のために、こどもへどのような支援をすればよいでしょうか?
次回、臨床での話も踏まえて具体的にお話したいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
加藤でした★
【参考文献】
1,児山隆史・樋口和彦・三島修治(2015)乳児の共同注意関連行動の発達-二項関係から三項関係への移行プロセスに着目して―. 教育臨床研究 14 2015研究. 99-109
2,常田美穂(2007)乳児期の共同注意の発達における母親の支援的行動の役割. 発達心理学研究 第18巻 第2号 97‐108
3,大藪泰(2020)共同注意の発達-情動・認知・関係. 新曜社
4.浅野大喜(2012)リハビリテーションのための発達科学入門. 株式会社協同医書出版社
こんにちは。スタッフの加藤です!
今日は活動のご報告です。
「越谷市立老人福祉センター ひのき荘」で行われている、健康教室にまたまた講師として参加してきました!
10:00~10:45 と 11:00~11:45の2部構成となっております。
私が講師を務めさせていただいた5月18日は、1部2部の合計で約90名の方が参加してくださいました。
私がさせて頂いた健康教室の内容は、前回と同じく
・全身の柔軟性を向上するための簡単なストレッチ
・椅子を使ってできる軽負荷の筋トレ
・体を動かしながらの脳トレ
といった、介護予防を意識した体操をおこなってきました。
立位で踵上げを行い、ふくろはぎの筋肉を鍛えているところの写真です。
筋トレ+脳トレのメニューを行っている写真です。
足踏みをしながらみんなで数を数えて5の倍数で手を叩くというメニューです。
慣れたらスピードを速くしたり、3の倍数に数を変えたり、難易度を変更しています。
ひのき荘のスタッフさんの話によりますと、コロナが落ち着いて参加者の方が増えているとか。
参加者の方々も家にいると運動量がどうしても少なくなるし、家でなかなか体操なんてしないからこういう場所は大事よねと話されていました。
健康教室が始まる前の時間や休憩中の時間に、おしゃべりを楽しまれている方や
自分のペースで過ごされている方もいて、とても穏やかな雰囲気です。
50代~80代と参加されている年齢層も幅広く、男性・女性どちらもたくさんいらっしゃいました。
穏やかな雰囲気で過ごされているのを見て、このような場の大切さを改めて感じました。
6月、7月にも講師として参加させていただく予定です。
また、皆様にお会いできるのが楽しみです!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
だるまリハビリセンターでは、地域の方々とのつながりも大切にしております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
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こんにちは。スタッフの加藤です。
今日は、ハイカットスニーカーのご紹介をしたいと思います。
立位や歩行練習を始められるお子様の保護者様からよく、「どのような靴がいいですか?」とご質問を受けます。
装具をお持ちでないお子様や足首が安定しにくいお子様には、ハイカットのスニーカーをお勧めしています。
当センターをご利用して頂いているお子様が、とってもいいハイカットスニーカーを履いてらっしゃいましたので、
皆様にご紹介したいと思います。
それがこちらです!
アシックスさんのハイカットスニーカーです。
asics suku2 GD.WALKER®MINI-HI
白、黒、ベージュの3色展開があり、15㎝~22cmのサイズがあります。サイズは0.5cm刻みで展開されています。
アシックスさんのホームページを覗くと、ネットで片足のみの販売もされているようです。
左右の足のサイズに違いがあるお子様や片足に装具を着用されるお子様にも履きやすいですね。
ベルトを外すと、大きく履き口が開くので靴の脱ぎ履きがとても楽に行えます。
ここのお近くですと大宮の店舗で試着できるそうです。
もう少し小さいお子様ですと、こちらのスニーカーもあるようです。
asics suku2 GD.WALKER BABY-HI
白、黒の2色展開で、12cm~14.5cmまでのサイズがあります。こちらも0.5cm刻みで販売されているようです。
担当のお子様が靴を履いてらっしゃる様子です。
2つのベルトがあり、足の甲の部分と足首をしっかり安定させてくれます。
足首の部分にはベルトが当たらず、立位や歩行の妨げにならない、絶妙な位置にベルトがあります。
歩行介助中の写真です。
裸足ですと、苦手な方の左足に体重を掛けようとすると左足を引き上げてしまい、
なかなか左下肢での支持を促せないのですが、足首が安定するとかなり支えやすくなります。
(※写真の掲載にあたり、保護者様の許可を得ています)
左足で支える練習を行うと、股関節・体幹の筋が活性化され、肩甲骨周りの筋肉も働きやすくなり
左手のリハビリもとても行いやすくなります。このように、足首が安定するといい影響がたくさんあります!
大人でも靴選びは悩んでしまいますよね。
お子様のスニーカーをお探しの保護者様がいらっしゃいましたら、是非候補に挙げて頂ければと思います。
以上、ハイカットスニーカーの紹介でした!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
お困りのことがございましたら、是非お気軽にご相談ください。
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先日5/5こどもの日は、当センターを利用されている利用者様(以下A様)が所属されている豊島区管弦楽団の第95回定期演奏会でした🎻
だるまリハビリセンターでは、利用様の「やりたい!」という想い・希望を叶えることを大切にしています。
お困りのことがありましたら、是非ご相談下さい。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
佐藤でした😀
東京芸術劇場で行われる豊島区管弦楽団のクラシック演奏会が3日後に迫り、リハビリ後にブログをご覧になられている方々に向けて特別に1曲演奏をしていただきました。
こちらの曲は、演奏会で披露していただく曲とは異なりますが、心が癒されるとても良い曲ですので是非お聴きいただければと思います。
前回のリハビリ前の映像と見比べても指の動きがだいぶ滑らかになっていますね。
私も演奏会が楽しみです!
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
佐藤でした😀