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小児の記事一覧
今日は、当施設をご利用頂いているお子様に座位練習のための箱椅子を製作しましたので、ご報告したいと思います。
当施設でのリハビリを開始した当初は「自分で寝返りができるように」と寝返りの練習を行っていました。
現在では自由自在に寝返りをすることができるようになったので、今度は「座ってご飯を食べたり、遊ぶことができる」ことを目標にリハビリをしています。
足の裏を床にしっかりつけて足で姿勢を支えると座っておくことができるようになったので、ご自宅でも練習して頂くために箱椅子を作成しました★
箱椅子は骨盤周りが囲われているので、タオルやクッションを挟むとより姿勢が安定しやすいです。
座位保持装置のように体幹をホールドされるわけではないので、適度に体幹筋を働かせつつ、無理なく座位を取る練習をすることができます。
【箱椅子】 【滑り止めやタオルでポジショニング】
箱椅子作成中の写真です。
お子様ご本人が低年齢であること、ご兄弟が多いことから、ネジの頭が出ないようにこだわりました。
背もたれと座面の取り付けはダボを使用
側面の取り付けの際には、12mm径のドリルで浅く穴を開け、ネジの頭が埋まるようにしています。
穴と同じ直径・深さの木片を切り出し、ネジ穴を塞いでいます。
椅子をヤスリで磨いて、ニスを塗って完成!
背面からも側面からもネジが出ないように作成できました!
今回は座面の高さが15㎝になるように作成しました。
そして、なんとこの椅子、ひっくり返しても使えるんです!
ひっくり返すと座面の高さが17㎝になる「変化椅子」になっております★
お子様が大きくなっても、あと1.2年は使用して頂けると思います。
今まではご両親の抱っこで食事をされていたそうですが、椅子に座れるようになったことで
ご家族様と同じテーブルについて食事を取ることができるようになったそうです。
今後は他の椅子でも座れるように練習して、目指すはご家族との外食!!
いろいろなところにお出かけして、美味しいものをたくさん食べてほしいです。
いかがでしたでしょうか?
これからも、ご利用者様の「できた!」と出会えるように精進したいと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
加藤でした
早いもので1月も終わりに差し掛かってきました。
寒波襲来で寒い日が続いていますが、皆様お元気で過ごされているでしょうか?
コロナもまだまだ油断ができない状況ですので、無理をなさらずお過ごしくださいね。
今日は、他施設さんでの活動の報告をしたいと思います。
埼玉県三郷市戸ヶ崎にある「児童発達支援・放課後等デイサービス るーと」さんに昨年の6月から月に1回、お邪魔しています。
朝の会の様子
ポジショニングや歩行練習のポイント、遊びを通した身体機能の向上に向けた工夫、指導員さん・看護師さん・ご家族様のお困りごとに対するアドバイスなどをさせて頂いています。
毎回、お邪魔させていただくたびに思うのですか、指導員さん・看護師さんの熱意とお子様への思いやりが凄い!
どうすればお子様たちのよい能力を引き出せるか、どうすればお子様たちがよりよい生活を送ることができるか、毎回真剣に考えて悩んでいらっしゃいます。
それぞれのお子様に合わせて、時間をかけて丁寧に手厚い対応をされています。
お子様のご様子を見させていただくと「先月はできていなかったのに、できるようになってる!」と驚く場面が毎月あります。
そして何よりも、お子様・指導員さん・看護師さんみんなが本当に楽しそうに過ごされていて、とっても暖かい場所です。
私もお子様や「るーと」の皆さんの笑顔に元気をもらっていて、毎月お邪魔させていただくことを楽しみにしています。
私も「るーと」の皆さんに負けないようにお子様の笑顔の為に頑張りたいと思います!
※「るーと」さんは未就学児の児童発達支援・重症身心障がい児の通所、放課後等デイサービスをされています。
「児童発達支援・放課後等デイサービス るーと」さんの詳しい情報はこちらから
当センターでは、お子様はもちろんのこと地域とのつながりも大切にしています。
お困りのことがありましたら、是非、ご相談ください。
お問い合わせはこちらから
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
加藤でした
前回、就学に向けて書字について支援させて頂いたお子様のお話です。
書字ともう一つ相談がありました。
それは「定規でうまく線が引けない」とのことでした。
幼稚園でも型取りの活動があるのですが、線がずれることが多いそうです。
早速、定規で線を引いていただきました。
写真を見て頂くと、鉛筆の先端が定規に向かっていません。
定規で引いた線です。
線を引いている間、定規に鉛筆の先端を当て続けることが出来ずに、線が波打ってしまいました。
定規を押さえる力が弱く、線の終わりになると定規がずれてしまい線が斜めになってしまいます。
線の終わりにつれて筆圧も弱くなっていますね。
では、練習開始!
まずは、介助者が定規を押さえ、お子様には鉛筆の先端を定規に当て続けながら、線を引く練習をしてもらいました。
何度か練習すると、まっすぐ線を引くことができるようになりました。
しかし、お子様に定規を持って線を引いてもらうと、定規を押さえる力が弱く定規がずれたり、逆に定規を押さえる力が強すぎて定規で鉛筆を押し上げたりする様子がみられました。
「定規を押さえるちょうどいい力加減がわからない・・・」とのことでした。
そこで使ったのが、こちら。
アッシュコンセプトさんが販売している「アーチルーラー」です。
その名の通り、アーチ状になっている定規です。
定規の真ん中を押すと・・・。
このようにアーチが伸びて定規がまっすぐになります。
まずは左手のみで、定規がまっすぐになる位の力で抑える練習を何度か行いました。
力が入っているときは、徐々に力を抜いて定規がアーチ状に戻る手前の力加減を探してもらいました。
指先の感覚で力加減を調整するのが少し苦手だったので、このように視覚からの情報で力加減を覚えてもらいました。
いざ、線引き!
まっすぐに線を引くことができました!
線は波打っておらず、筆圧も一定にできています。
「できた!」と周りの大人は拍手喝采(笑)
お子さんも喜んでいらっしゃいました。
今はアーチルーラーからの抵抗感とアーチルーラーがまっすぐかの視覚情報で力加減を調整されているので、
今後は徐々に普通定規に切り替えて、鉛筆から定規を押される力や紙との摩擦に対しての力加減のコントロールを練習していきたいと思っています。
小学校に入ると、定規・30㎝の竹定規・三角定規・コンパス・リコーダーなどなど、
たくさんの道具操作が必要になってきますよね(汗)
道具操作において、力加減のコントロールはとても重要です。
お困りのことがりましたら、是非お気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちら
ここまで読んでいただき、ありがとうございました★
加藤でした。
こんにちは。段々と寒い日が多くなりましたね。
11月も後半に差し掛かり、就学に向けて準備を進めていらっしゃるご家庭も多いと思います。
今回は、そんなお子様に書字について支援させて頂きましたので、そのお話をしたいと思います。
ご相談内容は、ひらがなの練習をしているけど指先の力が弱いのか、鉛筆の持ち方が気になるとのことです。
書字中の姿勢はよかったので、鉛筆の持ち方・書字中の指の動きに主に着目して評価を行いました。
早速、お子様に「の」を書いてもらいました。
鉛筆の持ち方ですが、親指・人差し指で作る「C字」が潰れています。
親指の根本で鉛筆を押さえているように見えます。
人差し指は第一関節が反っていますね。
(※右側に正しい持ち方の写真を提示しました。)
そこで、お子様が鉛筆を持ちやすく、書きやすくなる方法がないか、いろいろな物を試してみました。
まず、親指・人差し指・中指の「三指握り」がしやすいように「くもん」さんの三角鉛筆を試しました。
しかし、持ち方はあまり変わらず・・・。
ただ、ご本人は「人差し指がえんぴつにぴたっとするから力が入りやすい」とのことでした。
そこで、さらに持ちやすくなるように三角鉛筆+鉛筆ホルダーで試してみることにしました。
三角鉛筆+太めのペンホルダーです。
親指の位置がよくなり、三指握りに近い形になりましたね。
しかし、人差し指の反りがまだ気になります。
親指・人差し指に過剰に力が入っているようにも見えました。
こちらは、KUM®さんのSattler Gripを使用しています。
もう少し、人差し指を安定できないかと次に試したのが、トンボ鉛筆さんの「もちかたくん」です。
鉛筆の太さの関係で三角鉛筆にこの鉛筆ホルダーが入らなかったので、普通の鉛筆を使用しています。
幼稚園でもこのペンホルダーを使用して練習しているそうです。
一見、きれいな三指握りの持ち方をされていますが、いざ書字を行うと人差し指と親指の間で鉛筆がぐらぐらしていました。
手のひらの中の空間が大きくなり、鉛筆を安定させにくい印象です。
本人も「書きにくい・・・。」とのことでした。
やはり、ある程度しっかりと鉛筆を握っている感覚がした方が持ちやすい様子でした。
そこで最後に試したのが、三角鉛筆+「ダイソー」さんの鉛筆ホルダーです。
シリコン素材で指先がフィットしやすく、ペンホルダーには指の形に窪みがついており、指の位置を適切な場所にガイドしてくれます。
こちらを使用すると人差し指の第一関節の反りがなくなり、一番きれいな三指握りになりました。
指先にも適切な力が入っています。
書字の結果です。少し見にくいですが・・・。以下、書字中の指の動きの特徴です。
●左上の普通鉛筆は、「の」の書き始めが突き抜けています。書字中は鉛筆の先の細かい動きの調節が難しそうでした。
●左下の三角鉛筆は「の」の書き始めは突き抜けていませんが、まだまだ、指先の細かい動きと力加減の調整が不十分で、線がガタついています。
●ペンホルダー3つのうち、左下の「三角鉛筆+Sattler Gripのペンホルダー」は鉛筆はしっかり持てていましたが、書字中の人差し指が伸びる動きが不十分で「の」が平たくなりました。
●ペンホルダー3つのうち、一番上の「三角鉛筆+もちかたくん」は一見、きれいな「三指握り」で持てていましたが、書字中は鉛筆がぐらぐらするので徐々に指先に力が入り「の」を書くたびに段々と字が小さくなってしまいました。
●右下の「三角鉛筆+ダイソーさんのペンホルダー」は持ち方がきれいな「三指握り」になり書字中の指の動きもほとんど気になるところがありませんでした。
これらの結果から、書字を練習するときは「三角鉛筆+ダイソーさんのペンホルダー」を使用して頂くことになりました。
今後の練習の成果が楽しみです。
いかがでしたか?
鉛筆・ペンホルダーの形状を変えるだけでこんなにパフォーマンスが変わります。
今回、こちらのお子様には「三角鉛筆+ダイソーさんのペンホルダー」が合っていましたが、
他のお子様には別のペンホルダーや鉛筆が合うことも多々あります。
「これがいいので、これを使ってください」とみんな同じにするのではなく、それぞれのお子様に合うもの・方法を探すことが大切です。
「弘法筆を選ばず」なんて諺がありますが、
是非、使う物にはこだわってお子様にあったものを選んで頂きたいと思います。
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
就学前には気になること、不安になることがたくさんあると思います。
ぜひ、お気軽にご相談くださいね。
お問い合わせはこちら
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
加藤でした
当センターを利用頂いている脳性麻痺のお子様のお母様から、歩行器での歩行の様子を見てほしいと依頼がありました。
普段使われている歩行器を自宅からご持参いただき、歩行の評価を行いました。
歩行器での歩行の様子を見させていただくと、体幹が前のめりになりやすく足を振り出すときに、体幹が左右に動揺されていました。
スピードも出やすく、歩行器を押さえる介助を行うか錘をつける必要がありました。
しかし、お母様の介助で歩くときはとっても上手に体を起こして、身体の左右の動揺も少なく歩いていました。
お母様の介助方法を見ますとお腹のあたりに手を置いてらっしゃったので、お腹に「当て」があると歩きやすいことがわかりました。
そこで、歩行器に「当て」になるベルトを着けてみました。
少し見にくいかも知れません(汗)歩行器の骨盤パッドのところに工具などをぶら下げるサポートベルトを取り付けています。
サポートベルトは耐久性のある紐でしっかりと固定しています。
サポートベルト。ホームセンターなどで売っています。
裏はこのような感じで、今回はクッション性があるものを使用しました。
サポートベルトに作業ベルトを通し、ワンタッチで装着できるようにしています。
歩行器で立って歩いているところです。
しっかりと体をおこすことができています。歩行スピードはまだやや速めですが、危なっかしさは減り、歩行中の体幹の左右への動揺も少なくなりました。
サポートベルトは中央部分が一番幅広くなっているので、「当て」の面積が広くなるように
最初は後ろでカチッとベルトを止めるように設定したのですが、歩行中にベルトがずれやすく、立ってベルトをつけるときにも手間が多くなってしまうので、このような形に落ち着きました。
後日、お母様から「本人も以前に比べ腰が安定し、歩きやすそうです」と嬉しいコメントを頂きました
お子様の能力を発揮できるお手伝いができ、嬉しく思います。
どうしてもお子様の難しいところに目が行きがちですが、うまくできている場面や環境を見逃さずに日常生活に活かせるようにしていきたいと改めて思いました。
※ブログの掲載にあたり、お母様から写真を使用する同意を頂いています
だるまリハビリセンターは、お子様のお困りごとを解決するお手伝いをさせて頂いています。
是非、お気軽にご連絡ください★
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ここまでお読みいただきありがとうございました!
加藤でした