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自費リハビリ | 越谷リハビリ だるまリハビリセンター - Part 4の記事一覧
前回、就学に向けて書字について支援させて頂いたお子様のお話です。
書字ともう一つ相談がありました。
それは「定規でうまく線が引けない」とのことでした。
幼稚園でも型取りの活動があるのですが、線がずれることが多いそうです。
早速、定規で線を引いていただきました。

写真を見て頂くと、鉛筆の先端が定規に向かっていません。

定規で引いた線です。
線を引いている間、定規に鉛筆の先端を当て続けることが出来ずに、線が波打ってしまいました。
定規を押さえる力が弱く、線の終わりになると定規がずれてしまい線が斜めになってしまいます。
線の終わりにつれて筆圧も弱くなっていますね。
では、練習開始!
まずは、介助者が定規を押さえ、お子様には鉛筆の先端を定規に当て続けながら、線を引く練習をしてもらいました。
何度か練習すると、まっすぐ線を引くことができるようになりました。
しかし、お子様に定規を持って線を引いてもらうと、定規を押さえる力が弱く定規がずれたり、逆に定規を押さえる力が強すぎて定規で鉛筆を押し上げたりする様子がみられました。
「定規を押さえるちょうどいい力加減がわからない・・・」とのことでした。
そこで使ったのが、こちら。

アッシュコンセプトさんが販売している「アーチルーラー」です。

その名の通り、アーチ状になっている定規です。

定規の真ん中を押すと・・・。

このようにアーチが伸びて定規がまっすぐになります。
まずは左手のみで、定規がまっすぐになる位の力で抑える練習を何度か行いました。
力が入っているときは、徐々に力を抜いて定規がアーチ状に戻る手前の力加減を探してもらいました。
指先の感覚で力加減を調整するのが少し苦手だったので、このように視覚からの情報で力加減を覚えてもらいました。

いざ、線引き!

まっすぐに線を引くことができました!
線は波打っておらず、筆圧も一定にできています。
「できた!」と周りの大人は拍手喝采(笑)
お子さんも喜んでいらっしゃいました。
今はアーチルーラーからの抵抗感とアーチルーラーがまっすぐかの視覚情報で力加減を調整されているので、
今後は徐々に普通定規に切り替えて、鉛筆から定規を押される力や紙との摩擦に対しての力加減のコントロールを練習していきたいと思っています。
小学校に入ると、定規・30㎝の竹定規・三角定規・コンパス・リコーダーなどなど、
たくさんの道具操作が必要になってきますよね(汗)
道具操作において、力加減のコントロールはとても重要です。
お困りのことがりましたら、是非お気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちら
ここまで読んでいただき、ありがとうございました★
加藤でした。
こんにちは。段々と寒い日が多くなりましたね。
11月も後半に差し掛かり、就学に向けて準備を進めていらっしゃるご家庭も多いと思います。
今回は、そんなお子様に書字について支援させて頂きましたので、そのお話をしたいと思います。

ご相談内容は、ひらがなの練習をしているけど指先の力が弱いのか、鉛筆の持ち方が気になるとのことです。
書字中の姿勢はよかったので、鉛筆の持ち方・書字中の指の動きに主に着目して評価を行いました。
早速、お子様に「の」を書いてもらいました。


鉛筆の持ち方ですが、親指・人差し指で作る「C字」が潰れています。
親指の根本で鉛筆を押さえているように見えます。
人差し指は第一関節が反っていますね。
(※右側に正しい持ち方の写真を提示しました。)
そこで、お子様が鉛筆を持ちやすく、書きやすくなる方法がないか、いろいろな物を試してみました。

まず、親指・人差し指・中指の「三指握り」がしやすいように「くもん」さんの三角鉛筆を試しました。
しかし、持ち方はあまり変わらず・・・。
ただ、ご本人は「人差し指がえんぴつにぴたっとするから力が入りやすい」とのことでした。
そこで、さらに持ちやすくなるように三角鉛筆+鉛筆ホルダーで試してみることにしました。
-225x300.jpg)
三角鉛筆+太めのペンホルダーです。
親指の位置がよくなり、三指握りに近い形になりましたね。
しかし、人差し指の反りがまだ気になります。
親指・人差し指に過剰に力が入っているようにも見えました。
こちらは、KUM®さんのSattler Gripを使用しています。

もう少し、人差し指を安定できないかと次に試したのが、トンボ鉛筆さんの「もちかたくん」です。

鉛筆の太さの関係で三角鉛筆にこの鉛筆ホルダーが入らなかったので、普通の鉛筆を使用しています。
幼稚園でもこのペンホルダーを使用して練習しているそうです。
一見、きれいな三指握りの持ち方をされていますが、いざ書字を行うと人差し指と親指の間で鉛筆がぐらぐらしていました。
手のひらの中の空間が大きくなり、鉛筆を安定させにくい印象です。
本人も「書きにくい・・・。」とのことでした。
やはり、ある程度しっかりと鉛筆を握っている感覚がした方が持ちやすい様子でした。
-225x300.jpg)
そこで最後に試したのが、三角鉛筆+「ダイソー」さんの鉛筆ホルダーです。
シリコン素材で指先がフィットしやすく、ペンホルダーには指の形に窪みがついており、指の位置を適切な場所にガイドしてくれます。
こちらを使用すると人差し指の第一関節の反りがなくなり、一番きれいな三指握りになりました。
指先にも適切な力が入っています。

書字の結果です。少し見にくいですが・・・。以下、書字中の指の動きの特徴です。
●左上の普通鉛筆は、「の」の書き始めが突き抜けています。書字中は鉛筆の先の細かい動きの調節が難しそうでした。
●左下の三角鉛筆は「の」の書き始めは突き抜けていませんが、まだまだ、指先の細かい動きと力加減の調整が不十分で、線がガタついています。
●ペンホルダー3つのうち、左下の「三角鉛筆+Sattler Gripのペンホルダー」は鉛筆はしっかり持てていましたが、書字中の人差し指が伸びる動きが不十分で「の」が平たくなりました。
●ペンホルダー3つのうち、一番上の「三角鉛筆+もちかたくん」は一見、きれいな「三指握り」で持てていましたが、書字中は鉛筆がぐらぐらするので徐々に指先に力が入り「の」を書くたびに段々と字が小さくなってしまいました。
●右下の「三角鉛筆+ダイソーさんのペンホルダー」は持ち方がきれいな「三指握り」になり書字中の指の動きもほとんど気になるところがありませんでした。
これらの結果から、書字を練習するときは「三角鉛筆+ダイソーさんのペンホルダー」を使用して頂くことになりました。
今後の練習の成果が楽しみです。
いかがでしたか?
鉛筆・ペンホルダーの形状を変えるだけでこんなにパフォーマンスが変わります。
今回、こちらのお子様には「三角鉛筆+ダイソーさんのペンホルダー」が合っていましたが、
他のお子様には別のペンホルダーや鉛筆が合うことも多々あります。
「これがいいので、これを使ってください」とみんな同じにするのではなく、それぞれのお子様に合うもの・方法を探すことが大切です。
「弘法筆を選ばず」なんて諺がありますが、
是非、使う物にはこだわってお子様にあったものを選んで頂きたいと思います。
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
就学前には気になること、不安になることがたくさんあると思います。
ぜひ、お気軽にご相談くださいね。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
加藤でした
当センターを利用頂いている脳性麻痺のお子様のお母様から、歩行器での歩行の様子を見てほしいと依頼がありました。
普段使われている歩行器を自宅からご持参いただき、歩行の評価を行いました。
歩行器での歩行の様子を見させていただくと、体幹が前のめりになりやすく足を振り出すときに、体幹が左右に動揺されていました。
スピードも出やすく、歩行器を押さえる介助を行うか錘をつける必要がありました。
しかし、お母様の介助で歩くときはとっても上手に体を起こして、身体の左右の動揺も少なく歩いていました。
お母様の介助方法を見ますとお腹のあたりに手を置いてらっしゃったので、お腹に「当て」があると歩きやすいことがわかりました。
そこで、歩行器に「当て」になるベルトを着けてみました。

少し見にくいかも知れません(汗)歩行器の骨盤パッドのところに工具などをぶら下げるサポートベルトを取り付けています。
サポートベルトは耐久性のある紐でしっかりと固定しています。

サポートベルト。ホームセンターなどで売っています。

裏はこのような感じで、今回はクッション性があるものを使用しました。

サポートベルトに作業ベルトを通し、ワンタッチで装着できるようにしています。

歩行器で立って歩いているところです。
しっかりと体をおこすことができています。歩行スピードはまだやや速めですが、危なっかしさは減り、歩行中の体幹の左右への動揺も少なくなりました。
サポートベルトは中央部分が一番幅広くなっているので、「当て」の面積が広くなるように
最初は後ろでカチッとベルトを止めるように設定したのですが、歩行中にベルトがずれやすく、立ってベルトをつけるときにも手間が多くなってしまうので、このような形に落ち着きました。
後日、お母様から「本人も以前に比べ腰が安定し、歩きやすそうです」と嬉しいコメントを頂きました
お子様の能力を発揮できるお手伝いができ、嬉しく思います。
どうしてもお子様の難しいところに目が行きがちですが、うまくできている場面や環境を見逃さずに日常生活に活かせるようにしていきたいと改めて思いました。
※ブログの掲載にあたり、お母様から写真を使用する同意を頂いています
だるまリハビリセンターは、お子様のお困りごとを解決するお手伝いをさせて頂いています。
是非、お気軽にご連絡ください★
お問い合わせはこちら
ここまでお読みいただきありがとうございました!
加藤でした
当センターを利用頂いているお子様のお母様からスプーン・フォークの操作についてご相談がありましたので、T字スプーン・フォークを作成しました。
元々は、以前に改造スプーンを作っていて、それを使われていましたが、お子様が大きくなりサイズが合っていなかったので作成することになりました。
最初は乾燥すると固くなる樹脂粘土で作成しましたが、スプーン・フォークが重くなってしまったので、
(総量65g・・・)
素材を変えまして、再度挑戦です。
小学校高学年以上にになると、手が大きくなり、T字の部分を全て粘土や樹脂で作成するととても重くなってしまいます・・・。
健康な方は多少重いかな?といった感じで済みますが、やはり、手首や指の筋力が弱い方には重さはとっても重要な要素になります。
軽量化を図るためにで今回は中芯にホームセンターで売られているホースを使用しました。

ホースを必要な長さに切り、写真のように切り込みを入れて・・・。

スプーン・フォークにくるくる巻き付けて、接着剤でとめます。

今度は自由樹脂を使いました。粒状になっていて60度以上のお湯につけると粘土状に柔らくなります。
溶けている間は、写真のように透明になり、冷えると白色になって、プラスチックぐらいの強度になります。
それをスプーン・フォークと中芯につけて成型し・・・。

完成!
重さもなんとか47gに抑えることができました・・・。

スプーンですくうときに、腕や首に力が入っていたので、すくいやすいように スプーンの先端を上げています。

また、スプーン・フォークを口に取り込むときにも、手のひらを上に向ける動き(回外といいます)が少しやりにくく、肩に力が入っていたので、スプーンの先端が口に向かいやすいように、気持ちカーブをつけました。

人差し指、親指、中指でしっかり把持できるように窪みもつけています。

スプーン・フォークを持った時に、親指と人差し指できれいなC字を作れるように、人差し指の根本の部分を少し厚めに作っています。

スプーンですくうところです。このときはまだ指の部分に窪みをつける前でしたので、すくうときに人差し指が外れていました。
窪みをつけてから、お家で食事をするときも親指・人差し指が外れにくくなったそうです。
リハビリで手の練習をしつつ、スプーン・フォークなどの道具や座る姿勢・椅子の環境を調節しながら、お子様が食べやすいようにお手伝いさせて頂いています。
また、次回のリハビリで様子をお聞きしつつ、調整していきます。
だるまリハビリセンターでは、日常生活でのお困り事に対し、リハビリ・支援をさせて頂いています。
どうぞお気軽にご相談ください。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました★
加藤でした
9月も後半に差し掛かり、秋らしくなってきましたね。
秋といえば・・・・食欲の秋!
今回は食事動作と姿勢コントロールについてお話をさせて頂きます。
皆様、リハビリの時に「お食事の時は麻痺側の手を机の上に乗せるようにしてくださいね」と
セラピストからアドバイスをもらったことがあると思います。
皆様「わかりました」と言って、できるだけ麻痺側の手を机に乗せるようにしてくださっています。
しかしですよ?・・・正直なところ「麻痺した手を机に乗せないからって何が変わるの?」と、ちらっとでも頭をよぎった方はいらっしゃいませんか?
ここではっきり言いましょう。麻痺側の手、(スプーンを使っていない方の手)を机に乗せないと・・・。
姿勢とスプーン・お箸の操作性が変わるんです!!!!!!!!!
変わるんですよ。大事なことなので2回言いました。
ここで大和大学研究紀要に掲載されていた実験をご紹介します。
医療系専門学校に通っている学生21名に対し、60秒間でスプーンでどれだけの豆を移すことができるかという実験が行われました。
実験は課題Ⅰ.「非利き手を机に乗せる」を行い、次に課題Ⅱ.「非利き手を机に乗せない」順番で行われました。
結果は、課題Ⅱ「非利き手を机に乗せない」方は、早い段階から体が大きく非利き手に側に傾き、前方への重心移動が不十分になる人数が多くなりました。
また、身体の傾きだけでなく、豆をこぼす量も課題Ⅱの方が多くなりました。

中枢神経系に障害がない方でも非利き手を机上に乗せないだけでこんなに姿勢に差が出るんですですね!
原ら1)は研究の考察において
姿勢制御が障害された片麻痺患者では、片手のみを使用した食具操作において健常者以上の姿勢崩れが生じることは明白となり、食べ物が少なくなるほど姿勢制御が困難になることが判明できた.そこで、片麻痺者の食事動作では麻痺側の安定要素がかなり必要になるため、非麻痺側手によるスプーン操作に伴う早期からの麻痺側への体重移動と立ち直り運動を促進して机上に麻痺側上肢を持続的におけるレベルまで到達しておく必要がある.
と述べています。
臨床では「机に麻痺側上肢を乗せておくことが難しい」方によく出会いますし、ご相談を受けます。
麻痺側上肢に力が入らずに机から麻痺側上肢が落ちる、あるいは麻痺側上肢が曲がってくるなど・・・。
そのようなときには、まず麻痺側の骨盤・体幹をクッションなどを使って姿勢を安定させることも一つの方法です。
それでも麻痺側上肢が机上から落ちてしまう方は、「重錘バンド」の使用もおススメです。

このように手首や足首に巻いて使う錘(おもり)です。
これを巻かずに錘を伸ばした状態で、麻痺側の手首や麻痺側の手の甲(指は伸ばした状態で)において、麻痺側手が机から落ちないようにします。
スポーツショップの筋トレコーナーでよく見かけますので、是非チェックしてみてください。
麻痺側上肢が曲がってくるという方は、錘を使ってもなかなか机に麻痺側上肢を置き続けることは難しいと思います。
そのような方は麻痺側上肢と体幹の間にクッションを挟み、麻痺側上肢の重さが直接肩に掛からないようにするだけでも、姿勢の傾きを軽減することができます。
是非、試してみてください。
ここで紹介した麻痺側上肢を机に乗せておく方法はほんの一部です。最適な方法はその方、その方で違いますので是非ご相談くださいね。
(当センターへのお問合せはこちらから)
本日は、食事動作と姿勢コントロール~麻痺側上肢を机上に乗せておくことの重要性~についてお話をさせて頂きました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
加藤でした
【参考文献】
1)原義晴,細川雄平,北山淳,福本倫之,南征吾. 食具操作と姿勢制御の関連性-スプーン操作時の重心移動について―. 大和大学研究紀要. 2015,3,16, 1 , P187-194
http://id.nii.ac.jp/1677/00000028/